都道府県別消費者物価地域差指数(総合:東京都区部=100)ランキング(2009年度)
2009年度の消費者物価地域差指数(総合:東京都区部=100)では、神奈川県が100.2‐で全国1位、宮崎県が87.8‐で最下位となっています。地域間の格差は12.4ポイントに達し、生活コストの地域差が明確に表れています。上位県は首都圏を中心とした都市部が占め、下位県は九州地方を中心とした地方が多くを占めています。この指標は地域間の生活水準の違いを客観的に示し、転居や就職の判断材料として重要な役割を果たしています。
概要
消費者物価地域差指数(総合:東京都区部=100)は、全国各地域の物価水準を東京都区部を基準(100)として比較する重要な経済指標です。この指数は、同一商品・サービスの価格が地域間でどの程度異なるかを示し、地域の生活コストや経済状況を把握するための基礎的なデータとして活用されています。
この指標は生活コストの地域差を把握し、転居や就職時の重要な判断材料となります。また、物価差を考慮した実質的な賃金格差を理解することで、真の経済格差を把握できます。地方交付税の算定や地域振興策の策定において、重要な参考指標としても活用されています。
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上位5県の詳細分析
神奈川県
神奈川県は100.2(偏差値80.0)で全国トップとなりました。東京都区部に隣接する地理的優位性により、都市部としての高い利便性を享受する一方で、土地代や人件費の高騰が物価上昇の主因となっています。横浜市や川崎市などの大都市圏における商業施設の充実度や、高品質なサービスの提供が価格水準の押し上げ要因となっています。
東京都
東京都は100.0(偏差値79.2)で基準値を示しています。全国の経済・政治の中心地として、最も高い水準の都市機能と商業活動が展開されており、この指数の基準点として位置づけられています。多様な消費者ニーズに対応した豊富な商品・サービスの選択肢が存在する反面、土地代や人件費の高さが物価水準を押し上げています。
大阪府
大阪府は97.4(偏差値68.7)で西日本最高位にランクイン。関西経済圏の中核として、商業・サービス業が発達している一方で、東京圏と比較すると若干の物価差が存在しています。大阪市を中心とした都市部の高い商業集積度が物価水準を押し上げる要因となっています。
静岡県
静岡県は95.9(偏差値62.7)で上位に位置。東京と大阪の中間に位置する地理的特性により、両経済圏の影響を受けています。製造業の集積地として高い所得水準を維持しており、これが物価水準の押し上げに寄与しています。
石川県
石川県は95.7(偏差値61.9)で北陸地方のトップ。金沢市を中心とした文化・観光都市としての特性により、質の高い商品・サービスが提供されており、これが物価水準の維持に貢献しています。
下位5県の詳細分析
宮崎県
宮崎県は87.8(偏差値30.1)で全国最下位となりました。農業県としての特性により、土地代や人件費が比較的低く抑えられていることが主因です。地域内での競争が限定的であることや、大都市圏からの距離による流通コストの影響も物価水準に影響しています。
秋田県
秋田県は88.6(偏差値33.3)で下位に位置。人口減少と高齢化の進行により、市場規模の縮小が物価水準の低下に影響しています。農業を基盤とした経済構造により、都市部と比較して物価水準が低く抑えられています。
沖縄県
沖縄県は88.9(偏差値34.5)で下位にランクイン。島嶼県という地理的特性により、一部商品では流通コストが高くなる一方で、全体としては本土と比較して物価水準が低くなっています。観光業中心の経済構造が物価形成に独特の影響を与えています。
群馬県
群馬県は89.8(偏差値38.1)で関東地方では最も低い水準。東京圏に近接しながらも、農業県としての特性により物価水準が抑えられています。製造業の集積もありますが、土地代の安さが全体の物価水準を押し下げています。
愛媛県
愛媛県は90.2(偏差値39.7)で四国地方の特徴を示しています。農業と水産業を基盤とした経済構造により、都市部と比較して物価水準が低く維持されています。地域密着型の商業活動が物価の安定に寄与しています。
社会的・経済的影響
最上位の神奈川県(100.2)と最下位の宮崎県(87.8)の間には12.4ポイントの格差が存在しており、これは実質的な生活コストの大きな違いを意味しています。この格差は地域間の生活水準の差が拡大する要因となっています。
物価差を考慮しない名目賃金では見えない実質的な所得格差が存在しており、高物価地域では高い賃金が必要となる一方で、低物価地域では相対的に低い賃金でも生活が可能となっています。
物価水準の違いは、就職や転居における重要な判断要素となっており、生活コストの安い地域への移住促進や、高物価地域からの人口流出に影響を与えています。
事業コストや従業員の生活コストを考慮した企業の立地選択において、物価水準は重要な要素となっており、地域の産業構造や雇用創出に大きな影響を与えています。
対策と今後の展望
各地域の経済構造や地理的特性に応じた物価安定策の実施が重要です。高物価地域では競争促進や流通効率化、低物価地域では産業振興や所得向上策が必要となります。
全国的な流通ネットワークの整備と効率化により、地域間の物価格差の縮小が期待されます。デジタル技術の活用による流通コストの削減も重要な課題となっています。
各地域の特性を活かした産業振興により、適正な物価水準の維持と地域経済の活性化の両立が求められています。観光業や農業、製造業など、地域の強みを活かした取り組みが重要です。
物価格差を考慮した社会保障制度の設計や、地域の実情に応じた支援策の実施により、地域間の生活水準格差の縮小が期待されます。
指標 | 値‐ |
---|---|
平均値 | 92.7 |
中央値 | 92.5 |
最大値 | 100.2(神奈川県) |
最小値 | 87.8(宮崎県) |
標準偏差 | 2.5 |
データ数 | 47件 |
統計データの基本情報と分析
平均値は92.7に対して中央値は92.5となっており、データの分布は概ね正規分布に近い形状を示しています。分布の特徴として、標準偏差は比較的小さく、大部分の都道府県が平均値周辺に集中していることを示しています。
外れ値の影響として、神奈川県(100.2)が最も大きな外れ値となっており、首都圏の特殊性を反映しています。四分位範囲の分析では、第1四分位と第3四分位の間で都道府県の半数が分布しており、地域間の格差が明確に表れています。
順位↓ | 都道府県 | 値 (‐) | 偏差値 | 前回比 |
---|---|---|---|---|
1 | 神奈川県 | 100.2 | 80.0 | +0.3% |
2 | 東京都 | 100.0 | 79.2 | - |
3 | 大阪府 | 97.4 | 68.7 | +0.4% |
4 | 静岡県 | 95.9 | 62.7 | +0.3% |
5 | 石川県 | 95.7 | 61.9 | +1.1% |
6 | 京都府 | 95.7 | 61.9 | - |
7 | 愛知県 | 95.2 | 59.9 | +0.4% |
8 | 埼玉県 | 95.0 | 59.1 | +0.1% |
9 | 和歌山県 | 94.5 | 57.0 | +0.6% |
10 | 岡山県 | 94.5 | 57.0 | -1.3% |
11 | 兵庫県 | 94.1 | 55.4 | +0.1% |
12 | 栃木県 | 94.0 | 55.0 | +1.0% |
13 | 北海道 | 93.8 | 54.2 | +0.1% |
14 | 山梨県 | 93.3 | 52.2 | -0.4% |
15 | 山形県 | 93.2 | 51.8 | -0.2% |
16 | 福井県 | 93.2 | 51.8 | +0.9% |
17 | 広島県 | 93.2 | 51.8 | +0.3% |
18 | 島根県 | 93.1 | 51.4 | +0.4% |
19 | 長崎県 | 93.0 | 51.0 | - |
20 | 岩手県 | 92.9 | 50.6 | +0.3% |
21 | 三重県 | 92.8 | 50.2 | +0.9% |
22 | 新潟県 | 92.7 | 49.8 | -0.1% |
23 | 滋賀県 | 92.6 | 49.4 | +0.7% |
24 | 山口県 | 92.5 | 49.0 | +0.2% |
25 | 千葉県 | 92.4 | 48.6 | - |
26 | 富山県 | 92.3 | 48.2 | +0.2% |
27 | 福島県 | 92.2 | 47.8 | +0.7% |
28 | 鹿児島県 | 92.2 | 47.8 | +0.8% |
29 | 長野県 | 91.9 | 46.6 | +0.4% |
30 | 青森県 | 91.5 | 45.0 | +0.6% |
31 | 徳島県 | 91.5 | 45.0 | +0.8% |
32 | 茨城県 | 91.4 | 44.6 | -0.3% |
33 | 大分県 | 91.4 | 44.6 | +0.8% |
34 | 岐阜県 | 91.3 | 44.2 | +0.6% |
35 | 奈良県 | 91.3 | 44.2 | -0.4% |
36 | 鳥取県 | 91.3 | 44.2 | +0.3% |
37 | 高知県 | 91.1 | 43.4 | +1.0% |
38 | 熊本県 | 91.1 | 43.4 | +0.9% |
39 | 福岡県 | 90.9 | 42.6 | +0.2% |
40 | 佐賀県 | 90.7 | 41.8 | +1.1% |
41 | 香川県 | 90.5 | 40.9 | +0.4% |
42 | 宮城県 | 90.4 | 40.5 | +0.2% |
43 | 愛媛県 | 90.2 | 39.7 | +0.1% |
44 | 群馬県 | 89.8 | 38.1 | +0.2% |
45 | 沖縄県 | 88.9 | 34.5 | +0.8% |
46 | 秋田県 | 88.6 | 33.3 | +0.2% |
47 | 宮崎県 | 87.8 | 30.1 | +0.3% |