都道府県別消費者物価地域差指数(総合)ランキング(2023年度)
2023年度の消費者物価地域差指数(総合)では、東京都が104.5‐で全国1位、鹿児島県が95.9‐で最下位となっています。地域間の格差は8.6ポイントに達し、生活コストの地域差が明確に表れています。上位県は首都圏を中心とした都市部が占め、下位県は九州地方を中心とした地方が多くを占めています。この指標は地域間の生活水準の違いを客観的に示し、転居や就職の判断材料として重要な役割を果たしています。
概要
消費者物価地域差指数(総合)は、全国平均を100として、各都道府県の消費者物価の地域差を示す重要な経済指標です。この指数は、住居費、食料費、交通費など、日常生活に必要な商品・サービスの価格水準を総合的に評価し、地域間の生活コストの差を客観的に測定します。
この指標は生活コストの地域格差を可視化し、転居や就職の際の判断材料となります。また、賃金水準と物価水準の関係を分析することで、実質的な生活水準の違いを把握できます。各自治体の経済政策や地域振興策を策定する際の重要な参考指標としても活用されています。
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上位5県の詳細分析
東京都
東京都は104.5(偏差値83.8)で圧倒的な1位を記録しています。首都圏の中心として、住居費の高さが最大の要因となっています。特に都心部のオフィス需要や高級住宅地の影響で、全国平均を大きく上回る水準となっています。国際金融センターとしての機能や、高所得者層の集中が物価水準を押し上げる構造的要因となっています。
神奈川県
神奈川県は103.1(偏差値75.2)で2位に位置しています。横浜市や川崎市などの都市部を中心に、東京都に次ぐ高い物価水準を示しています。東京都への通勤圏として人気が高く、住宅需要の高さが物価水準を押し上げています。また、港湾都市としての商業機能の充実も影響しています。
北海道
北海道は101.7(偏差値66.7)で3位となっています。広大な面積と人口密度の低さにもかかわらず、札幌市を中心とした都市部の物価水準が高く、輸送コストの影響も大きく作用しています。冬季暖房費などの地域特有のコスト要因も物価水準に影響を与えています。
千葉県
千葉県は101.5(偏差値65.5)で4位に位置しています。東京都心部へのアクセスの良さから住宅需要が高く、特に浦安市や船橋市などの人気エリアが物価水準を押し上げています。成田空港の存在や工業地帯の発達も経済活動を活発化させています。
山形県
山形県は101.2(偏差値63.7)で5位となっています。東北地方の中では比較的高い物価水準を示しており、農業県でありながら食料品価格が全国平均を上回っているのが特徴的です。冬季の暖房費や除雪費用なども物価水準に影響を与えています。
下位5県の詳細分析
鹿児島県
鹿児島県は95.9(偏差値31.4)で最下位となっています。九州南部の地理的条件や、農業中心の産業構造が物価水準を抑制する要因となっています。住居費の安さが特に顕著で、全国平均を大きく下回る水準となっています。一方で、離島部への物資輸送コストは高く、地域内での格差も存在しています。
宮崎県
宮崎県は96.1(偏差値32.6)で46位に位置しています。温暖な気候と農業中心の経済構造が、比較的低い物価水準を実現しています。住居費や食料費の安さが特徴的で、生活コストの低さが魅力となっています。観光業の発達も地域経済を支えています。
群馬県
群馬県は96.4(偏差値34.4)で45位となっています。関東地方でありながら比較的低い物価水準を示しており、東京都心部からの距離や、製造業中心の産業構造が影響しています。住居費の安さが特に顕著で、首都圏通勤圏としての潜在的な魅力を持っています。
大分県
大分県は97.0(偏差値38.1)で44位に位置しています。温泉観光地として知られる一方で、全体的な物価水準は低く抑えられています。住居費や食料費の安さが特徴的で、生活しやすい環境を提供しています。製造業の発達も地域経済を支えています。
福岡県
福岡県は97.1(偏差値38.7)で42位となっています。九州の中心都市である福岡市を擁しながらも、全体的な物価水準は全国平均を下回っています。住居費の安さと商業施設の充実が、生活コストの低さと利便性を両立させています。
社会的・経済的影響
東京都(104.5)と鹿児島県(95.9)の格差は8.6ポイントに達しており、これは実質的な生活コストに大きな差があることを示しています。この格差は、賃金水準の違いと相まって、地域間の実質的な生活水準の差を生み出しています。
物価水準の地域差は、人口移動の重要な要因となっています。高物価地域からの人口流出や、低物価地域への移住促進効果が観察されており、地方創生政策にも影響を与えています。
企業の立地戦略や人事政策にも大きな影響を与えており、特に地域手当の設定や転勤時の補償制度の設計において、重要な判断材料となっています。年金や各種手当の地域調整においても、消費者物価地域差指数は重要な参考指標として活用されています。
対策と今後の展望
各自治体では、物価格差の是正に向けた様々な取り組みが行われています。住宅供給の促進、商業施設の誘致、交通インフラの整備などが主要な施策となっています。
一部の地域では、計画的な都市開発や産業誘致により、物価水準の適正化に成功している事例も見られます。これらの成功事例の分析と横展開が重要な課題となっています。
人口減少社会における物価水準の変化や、リモートワークの普及による地域選択の多様化など、新たな要因への対応が求められています。また、エネルギー価格の変動や国際情勢の影響も注視する必要があります。
指標 | 値‐ |
---|---|
平均値 | 99 |
中央値 | 98.8 |
最大値 | 104.5(東京都) |
最小値 | 95.9(鹿児島県) |
標準偏差 | 1.6 |
データ数 | 47件 |
統計データの基本情報と分析
平均値は99.0に対して中央値は98.8となっており、データの分布は概ね正規分布に近い形状を示しています。分布の特徴として、標準偏差は比較的小さく、大部分の都道府県が平均値周辺に集中していることを示しています。
外れ値の影響として、東京都(104.5)が最も大きな外れ値となっており、首都圏の特殊性を反映しています。四分位範囲の分析では、第1四分位と第3四分位の間で都道府県の半数が分布しており、地域間の格差が明確に表れています。
順位↓ | 都道府県 | 値 (‐) | 偏差値 | 前回比 |
---|---|---|---|---|
1 | 東京都 | 104.5 | 83.8 | -0.2% |
2 | 神奈川県 | 103.1 | 75.2 | - |
3 | 北海道 | 101.7 | 66.7 | +0.6% |
4 | 千葉県 | 101.5 | 65.5 | +0.5% |
5 | 山形県 | 101.2 | 63.7 | +0.5% |
6 | 京都府 | 100.8 | 61.2 | -0.1% |
7 | 埼玉県 | 100.4 | 58.8 | -0.1% |
8 | 島根県 | 100.1 | 57.0 | +0.5% |
9 | 高知県 | 100.0 | 56.4 | +0.6% |
10 | 宮城県 | 99.9 | 55.8 | +0.4% |
11 | 岩手県 | 99.7 | 54.5 | +0.6% |
12 | 山口県 | 99.7 | 54.5 | -0.2% |
13 | 沖縄県 | 99.6 | 53.9 | +0.6% |
14 | 石川県 | 99.4 | 52.7 | - |
15 | 福島県 | 99.3 | 52.1 | - |
16 | 滋賀県 | 99.3 | 52.1 | -0.3% |
17 | 大阪府 | 99.3 | 52.1 | -0.1% |
18 | 福井県 | 99.1 | 50.9 | -0.3% |
19 | 三重県 | 99.1 | 50.9 | -0.2% |
20 | 兵庫県 | 99.1 | 50.9 | -0.3% |
21 | 秋田県 | 98.9 | 49.7 | +0.2% |
22 | 熊本県 | 98.9 | 49.7 | - |
23 | 富山県 | 98.8 | 49.1 | +0.2% |
24 | 鳥取県 | 98.8 | 49.1 | +0.6% |
25 | 広島県 | 98.8 | 49.1 | +0.1% |
26 | 徳島県 | 98.8 | 49.1 | -0.4% |
27 | 長崎県 | 98.8 | 49.1 | -0.3% |
28 | 青森県 | 98.6 | 47.8 | +0.3% |
29 | 和歌山県 | 98.6 | 47.8 | -0.6% |
30 | 静岡県 | 98.5 | 47.2 | +0.1% |
31 | 愛知県 | 98.5 | 47.2 | +0.1% |
32 | 愛媛県 | 98.4 | 46.6 | +0.3% |
33 | 新潟県 | 98.2 | 45.4 | -0.2% |
34 | 岡山県 | 98.1 | 44.8 | +0.3% |
35 | 茨城県 | 98.0 | 44.2 | -0.2% |
36 | 長野県 | 97.9 | 43.6 | +0.4% |
37 | 山梨県 | 97.8 | 43.0 | -0.3% |
38 | 香川県 | 97.8 | 43.0 | -0.4% |
39 | 栃木県 | 97.6 | 41.7 | -0.7% |
40 | 佐賀県 | 97.5 | 41.1 | -0.4% |
41 | 岐阜県 | 97.2 | 39.3 | - |
42 | 奈良県 | 97.1 | 38.7 | +0.1% |
43 | 福岡県 | 97.1 | 38.7 | -0.2% |
44 | 大分県 | 97.0 | 38.1 | -0.4% |
45 | 群馬県 | 96.4 | 34.4 | +0.2% |
46 | 宮崎県 | 96.1 | 32.6 | - |
47 | 鹿児島県 | 95.9 | 31.4 | -0.7% |