2022年度の都道府県別任意自動車保険保険金支払件数について、全国47都道府県のランキングを紹介します。愛知県が362,274件(偏差値80.8)で全国1位となり、2位の東京都(273,650件)を大きく引き離しています。一方、最下位は高知県の20,054件(偏差値40.4)となっています。
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上位県と下位県の比較
上位5県の詳細分析
上位5県は以下の通りです:
1位 愛知県は362,274件(偏差値80.8)で圧倒的な1位となっています。自動車産業が盛んな愛知県では、自動車保有台数が多く、それに比例して保険金支払件数も多くなっていると考えられます。
2位 東京都は273,650件(偏差値70.3)です。人口が最も多い東京都ですが、公共交通機関の発達により自動車利用が相対的に少ないため、愛知県に次ぐ2位にとどまっています。
3位 埼玉県は272,040件(偏差値70.2)で、東京都とほぼ同水準となっています。首都圏のベッドタウンとして自動車利用が多いことが影響していると思われます。
4位 大阪府は269,286件(偏差値69.8)です。西日本最大の都市圏として、多くの保険金支払いが発生しています。
5位 神奈川県は246,438件(偏差値67.1)で、首都圏の一角として上位にランクインしています。
下位5県の詳細分析
下位5県は以下の通りです:
47位 高知県は20,054件(偏差値40.4)で最下位となっています。人口が少なく、自動車保有台数も限られていることが影響しています。
46位 島根県は22,080件(偏差値40.6)です。中国地方の日本海側に位置し、人口密度が低いことが要因として考えられます。
45位 鳥取県は23,945件(偏差値40.8)で、全国で最も人口が少ない県として下位にランクインしています。
44位 秋田県は33,256件(偏差値41.9)です。東北地方の日本海側で、人口減少が進んでいることも影響していると思われます。
43位 徳島県は33,552件(偏差値42.0)で、四国地方の中でも比較的少ない件数となっています。
地域別の特徴分析
関東地方では、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県がいずれも上位10位以内にランクインしており、首都圏の自動車利用の多さを反映しています。
中部地方では、愛知県が圧倒的な1位となっているほか、静岡県も10位にランクインしています。自動車産業の集積地域として特徴的な結果となっています。
関西地方では、大阪府が4位、兵庫県が9位と上位にランクインしています。京都府は19位となっており、公共交通機関の発達による影響が見られます。
四国・中国地方では全体的に件数が少なく、特に四国4県はいずれも下位にランクインしています。人口規模や自動車保有状況が影響していると考えられます。
地域格差と背景要因
最上位の愛知県と最下位の高知県では、約18倍の格差があります。この大きな格差は、以下の要因によるものと考えられます:
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人口規模の違い:愛知県の人口は高知県の約10倍であり、基本的な件数差の要因となっています。
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自動車産業の集積:愛知県は国内最大の自動車生産拠点であり、自動車保有率が高いことが影響しています。
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都市構造の違い:公共交通機関の発達度合いによって、自動車への依存度が大きく異なります。
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経済活動の規模:商業・物流活動の活発さが、業務用車両の保険金支払いにも影響を与えています。
統計データの基本情報と分析
全国平均は約96,000件で、中央値は約51,000件となっています。平均値が中央値を大幅に上回っていることから、上位県が全体の数値を押し上げる右に歪んだ分布となっています。
標準偏差は約75,000件と大きく、都道府県間のばらつきが非常に大きいことを示しています。特に愛知県の突出した数値が全体の分散を大きくしています。
四分位範囲(Q3-Q1)は約87,000件で、データの中央50%の範囲でも大きな差があることがわかります。偏差値でみると、上位県と下位県で40ポイント以上の差があり、地域格差の大きさを物語っています。
まとめ
2022年度の都道府県別任意自動車保険保険金支払件数ランキングでは、愛知県が圧倒的な1位となり、自動車産業の集積地としての特徴を明確に示しています。首都圏の各都県も上位にランクインしており、人口集中と自動車利用の多さが反映されています。
一方、四国や山陰地方などの人口の少ない県では件数が少なく、地域間の格差が非常に大きいことが特徴的です。この格差は単純な人口差だけでなく、産業構造や交通インフラの違いも大きく影響していることがうかがえます。